造作洗面台のおしゃれさと代償|「カビ」と「収納不足」で後悔しないために
2025-12-25 14:43
「メーカーの洗面台は、プラスチックっぽくて生活感が出るのが嫌」 「ホテルのような、タイル張りのおしゃれな洗面台にしたい」
注文住宅やリノベーションで人気の 「造作(ぞうさく)洗面台」 。 自分好みのボウル、水栓、鏡、タイルを組み合わせて作る一点モノは、毎朝の気分を上げてくれます。
しかし、デザインを優先するあまり、 「収納がない」「掃除が大変」「水跳ねで壁がカビる」 という機能崩壊を起こしている失敗例があまりにも多いです。 この記事では、おしゃれさと実用性を両立させるためのポイントを解説します。
結論:造作は「見た目全振り」の覚悟か、「半造作」の賢さが必要
まず結論です。 フルオーダーの造作洗面台は、メーカー既製品(TOTOやLIXIL)に比べて、機能性(収納力、掃除のしやすさ、曇り止めなど)は劣ります。 それを補うのは「デザインへの愛」と「こまめな掃除」です。
もし「掃除は楽な方がいいけど、見た目もおしゃれにしたい」なら、 「半造作(システム洗面台)」 を選ぶのが正解です。
造作洗面台の3大失敗パターン
1. 収納がゼロ(鏡の裏が開かない)
造作でよく使われる「木枠の一枚鏡」はおしゃれですが、裏に収納がありません。 歯ブラシ、歯磨き粉、化粧水、髭剃り、コンタクト用品…。これらを全てカウンターの上に出しっぱなしにすると、一瞬で生活感が出て「おしゃれ」が崩壊します。
- 対策 :鏡の裏に収納がある「サンワカンパニー」などのデザインミラーを選ぶか、壁に「ニッチ収納」を作る。
2. 水跳ねとカビ(ベッセル型の罠)
カウンターの上にボウルを置く「ベッセル型」は人気ですが、ボウルとカウンターの接地面に水が溜まりやすく、カビの温床になります。 また、おしゃれな木製カウンターは、いくら防水塗装をしても、水濡れを放置すれば黒ずんで腐ります。
- 対策:カウンター素材は「メラミン化粧板」にする。ボウルは大きめで深さがあるものを選ぶ(実験用シンクなど)。
3. シャワーが伸びない
デザイン重視の輸入水栓などは、シャワーホースが伸びないものが多いです。 朝の寝癖直しがしにくいだけでなく、洗面ボウルの隅を掃除する時に水が届かず、地味にストレスが溜まります。
賢い選択肢「半造作(スタイリッシュカウンター)」
フル造作のデメリット(掃除のしにくさ、高コスト)を解消しつつ、おしゃれに見せるのが 「アイカ工業」 などのカウンターシステムです。
- シームレス結合 :カウンターとボウルが一体成型されており、継ぎ目がないので掃除が拭くだけで終わる。
- デザイン性 :メラミン化粧板の柄が豊富(木目、石目など)で、造作のような見た目を作れる。
- サイズオーダー :1mm単位で幅を指定できるので、壁にぴったり収まる。
アイカのスマートサニタリーで検索してみてください。これが実用とおしゃれの最適解になることが多いです。
導入へのチェックリスト
- 生活用品 :歯ブラシやドライヤーを隠す場所を確保しましたか?
- 照明 :天井のダウンライトだけだと、顔に影ができてメイクしにくいです。顔を照らす照明(ブラケットライト等)を計画しましたか?
- コンセント :ドライヤー、シェーバー、電動歯ブラシ。充電しながら隠せる場所にコンセントはありますか?
リンク集:判断のための材料
1. おすすめメーカー
- アイカ工業 スマートサニタリー:造作風洗面台の鉄板。
- サンワカンパニー(ミラタップ):デザイン性の高い洗面台、ミラー、ボウルが豊富。
2. アイデア・事例
- Instagram:#造作洗面台 #後悔、#後悔:水跳ねや掃除の実態を知る。