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砂利敷き・防草シート|「とりあえず砂利」は雑草との無限バトルの始まり

2025-12-25 14:43

砂利は「石」ではない。「防草シートの重石」である。

「家の裏側は誰も見ないから、とりあえず砂利でも敷いておこう」。 外構予算を削るために砂利を選ぶのは正解ですが、施工方法を間違えると、夏には雑草ジャングルになり、蚊の養殖場になります。

結論:ホームセンターの安い防草シート(織布タイプ)を使うと、隙間から雑草が突き破り、数年で崩壊する。必ず「デュポン社のザバーン(不織布タイプ)」を使うこと。そして、砂利は「防犯砂利」だと軽すぎて散らかるので、重みのある砕石を選ぶ。


判断基準:そのシートは「チガヤ」を止められるか?

1. 防草シートのグレード:安物買いの銭失い

防草シートには「織布(しょくふ)」と「不織布(ふしょくふ)」があります。

  • 織布(安い) :黒いビニール紐を編んだようなもの。網目の隙間から、スギナやチガヤなどの尖った雑草が突き破って出てきます。また、紫外線でボロボロになります。
  • 不織布(高い) :繊維が絡み合ったフェルト状のもの。隙間がないので雑草が貫通できません。デュポン社の「ザバーン(プランテックス)240」が最強です。一度敷けば、砂利下なら半永久的に持ちます。

2. 砂利の種類:軽すぎる石はゴミになる

  • 防犯砂利 :踏むとジャリジャリ大きな音がする石。軽石のように軽いのが特徴ですが、風で飛んだり、大雨で流れたりして散らかります。また、猫がトイレの砂と勘違いしてフンをします。
  • 6号砕石(5号砕石) :道路の下地や駐車場に使われる、グレーのゴツゴツした石。安くて重いので安定します。おしゃれではありませんが、家の裏側(犬走り)ならこれで十分です。

3. 施工の精度:隙間を作らない

どんなに良いシートを使っても、隙間があればそこから草が生えます。

  • 重ね代 :シート同士を重ねる時は、10cm以上重ねて、専用テープで貼ります。
  • 壁際 :基礎やブロック塀との隙間が一番の弱点です。ここも専用の粘着テープで密着させます。

典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴

「土の上に直接砂利」

防草シートを敷くのをケチって、土の上に直接砂利を撒く。 これは最悪です。すぐに砂利が土に埋もれ、土と混ざり、そこから普通に草が生えてきます。 草むしりをしようにも、石が邪魔で根元から抜けません。元に戻す(土と石を分ける)のも不可能です。

「雨水マスを埋めてしまう」

庭にある丸い蓋(雨水マス・汚水マス)。 砂利を敷く時に、面倒だからとシートで覆って埋めてしまうと、将来配管が詰まった時に点検できません。 必ずマスの部分はシートをくり抜き、蓋が見えるようにしておきます。


最短の手順:後悔しないためのロードマップ

1. 整地(草むしり)

これが一番大変で重要です。 今生えている草を根こそぎ抜き、地面を平らに踏み固めます。根が残っていると、シートの下で成長してシートを持ち上げることがあります。

2. ザバーン購入

ホームセンターには置いていないことが多いので、ネットで「ザバーン240G(またはプランテックス240BB)」と、専用の「コ型止めピン」「接続テープ」を買います。

3. 砂利投入

ホームセンターで10kgの袋を何十袋も買って運ぶのは腰を壊します。 近くの建材屋(プロショップ)に電話して、「2トントラック1杯分の砕石を運んでほしい」と頼むと、驚くほど安く、大量に運んでくれます。


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