IH vs ガスコンロ|「料理の味」か「掃除の楽さ」か、究極の選択
Mon Dec 22 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
「料理好きはガス一択でしょ?」 「IHは電磁波が気になるし、火力が弱そう」
キッチン選びで必ずぶつかる 「IH vs ガス」 論争。 昔からのイメージで「ガスの方が料理が美味しい」と思い込んでいる人も多いですが、最新のIH事情は大きく変わっています。
結論から言うと、この選択は熱源の違いではありません。 「五徳(ごとく)を洗う苦痛」 と 「鍋を振る快感」 のどちらを取るかという、 掃除 vs ロマン の戦いです。
この記事では、両者の決定的な違いと、後悔しない選び方を解説します。
結論:IHは「掃除道具」、ガスは「調理道具」
IHを選ぶべき人(掃除至上主義)
- 掃除が嫌いな人:これに尽きます。IHのトッププレートは完全にフラット。吹きこぼれてもサッと拭くだけでリセット完了。五徳の焦げ付きを金タワシでこする苦行から一生解放されます。
- キッチンを暑くしたくない人:ガスは燃焼熱で空気を暖めますが、IHは鍋だけを発熱させます。夏場の揚げ物や煮込み料理でも、キッチンが地獄の暑さになりません。
ガスを選ぶべき人(料理ロマン派)
- 鍋を振りたい人:チャーハンや野菜炒めで、フライパンをガシガシ振りたいならガスです。IHは離すと加熱が止まります。
- 炙りたい人:海苔を炙る、スルメを焼く、直火で仕上げる。この「火遊び」はガスにしかできません。
- 土鍋や中華鍋を使いたい人:お気に入りの調理器具がIH非対応なら、買い替えが必要です。
よくある誤解を解く
Q. IHは火力が弱い?
A. 嘘です。 最新のIH(3kWタイプなど)は、家庭用ガスコンロのハイカロリーバーナーよりも熱効率が良く、 お湯が沸くスピードはIHの方が圧倒的に早い です。 「火力が弱い」と感じるのは、鍋を振ってヒーターから離してしまっているか、対応鍋の相性が悪い場合がほとんどです。
Q. 料理の味が変わる?
A. 基本的に変わりません。 ただし、「直火による香ばしさ(炙り)」や「鍋肌からの加熱(中華鍋の側面加熱)」が必要な料理では、ガスに軍配が上がります。 煮込み料理や揚げ物は、温度管理が正確なIHの方が美味しく失敗なく作れることも多いです。
Q. 光熱費はどっちが安い?
A. 地域と契約によります。 一般的に、プロパンガス(LPG)地域ならIH(オール電化)の方が圧倒的に安くなります。都市ガス地域なら、そこまで大きな差は出ません。 太陽光発電を載せるなら、自家消費できるIHが有利です。
導入へのチェックリスト
- 調理器具:今持っている鍋やフライパンはIH対応ですか?(磁石がつくかチェック)
- 停電対策:オール電化(IH)にする場合、停電時は調理ができません。カセットコンロの備蓄は必須です。
- 掃除耐性:あなたは「焦げ付いた五徳」を見て見ぬふりができますか? できないならIHの方が幸せになれます。
リンク集:判断のための材料
1. 最新IHの機能
- パナソニック IHクッキングヒーター:「焼き物アシスト」や「グリル自動調理」など、もはや調理家電レベルの進化。
- 日立 IH:「ラク旨グリル」は魚焼きグリルの掃除を革命的に楽にします。
2. 比較動画
- YouTube:「IH ガス チャーハン 比較」などで検索。実際の調理風景と仕上がりを見比べる。