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高額マットレス|「寝心地」は店舗で分からない。30万円の賭け

Tue Dec 23 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)

マットレスは「一晩寝ないと正解が分からない」パルプンテである。

シモンズ、シーリー、サータ。高級ホテルの寝心地を自宅に。そう思って30万円のマットレスを買ったのに、1週間後に「腰が痛い」となる悲劇は後を絶ちません。マットレスの硬さは、体重、体型、寝返りの回数によって「正解」が異なり、万人に合う魔法のベッドは存在しません。

結論:デパートで5分寝転がっただけで「これが最高!」と決めるのは危険すぎる。家の寝室環境、パジャマ、リラックス度が違うため、店での感覚は当てにならない。「120日間返品保証」などがついているメーカー(コアラマットレスやエマなど)で試すか、ホテルに宿泊して一晩テストするしかない。

判断基準:その買い物に「保険」はかかっているか?

1. 試用期間(トライアル)

  • 返品保証 :ネット専売メーカー(D2C)の多くは、120日〜100日間の返金保証をつけています。合わなければ回収に来てくれます。高級ブランドにはこの保証が基本的にありません。
  • 宿泊テスト :狙っているブランド(例:シモンズのゴールデンバリュー)が導入されているホテルを探して、実際に泊まってみるのが最も確実なテストです。

2. 搬入経路

  • 入らない :クイーンサイズ以上のマットレスは、階段やエレベーターに入らないことが多いです。圧縮梱包(ロール状)で届くタイプなら搬入は楽ですが、一度開けると元に戻せません。

3. メンテナンス

  • ローテーション :特定の部分(腰など)だけ凹むのを防ぐため、3ヶ月に1回、頭と足を入れ替える(ローテーション)必要があります。ダブルサイズ以上のコイルマットレスは重すぎて、一人ではひっくり返せません。

典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴

  • 「柔らかすぎる」
店頭では「ふかふかで気持ちいい」と感じる柔らかいマットレスは、長時間寝ると腰が沈み込みすぎて、腰痛の原因になる。日本人は「やや硬め」が合う人が多い。
  • 「フレームにお金をかける」
予算配分を間違えて、ベッドフレームに高いお金を使い、マットレスをケチる。逆です。フレームはすのこで十分、予算の9割をマットレスに投入すべき。

最短の手順:後悔しないためのロードマップ

  1. 今の不満を分析 「朝起きると腰が痛い(柔らかすぎ?)」、「横向きで肩が痺れる(硬すぎ?)」など、現状の課題を明確にします。
  2. お試し期間のあるものを優先 最初は「NELLマットレス」「コアラマットレス」など、返品可能なものから試します。それで満足できればリスクゼロです。
  3. ベッドパッドで調整 マットレスが少し硬い場合は「トッパー(薄いパッド)」で調整できますが、柔らかすぎるマットレスを硬くすることは不可能です。迷ったら「硬め」を買うのが鉄則です。

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