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引っ越し見積もり|「一括見積もり」で電話が鳴り止まない地獄

Tue Dec 23 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)

引っ越し見積もりは「心理戦」である。

引っ越し料金に「定価」はありません。あるのは「時価」だけです。 トラックの空き状況、移動距離、荷物量、そして営業マンの気分(ノルマ達成度)で値段は数万円〜数十万円単位で変わります。最初の提示額は、いわば「ふっかけ価格」です。

結論:ネットの「一括見積もりサイト」に登録した瞬間、深夜でも電話が鳴り続ける。これを避けるには「SUUMO引越し」のような電話番号入力が任意(または不要)のサービスを使うか、自分から大手3社(サカイ、アート、アリさんなど)に直接連絡して、同じ日時に訪問見積もりをバッティングさせるのが最強の交渉術。


判断基準:あなたは「交渉」を楽しめるか?

1. 相見積もりの鉄則:即決は負け

営業マンは必ずこう言います。「今決めてくれたら、上司に掛け合ってこの値段(半額近く)にします!でも、私が帰ったらこの値段は出せません」。 これは常套句です。焦ってサインしてはいけません。「魅力的な提案ですが、他社の見積もりも見たいので」と断固として帰らせてください。後から電話すれば、大抵その値段(かそれ以下)になります。

2. 訪問見積もりの重要性:正確さとプレッシャー

電話やネットだけの見積もりは、当日になって「荷物が載りきらない」という最悪のトラブルを招きます。必ず部屋に来て見てもらってください。 そして、 同日同時刻(あるいは時間を少しずらして)に各社を呼ぶ のが効果的です。玄関先で他社の営業マンと鉢合わせさせると、その場で価格競争が始まります。「A社さんが5万円なら、うちは4万5千円で!」と、限界価格まで下がります。 ただし、気まずい空気に耐えるメンタルが必要です。

3. 時期と時間:3月・4月は避ける

3月中旬〜4月上旬の繁忙期は、料金が通常期の3倍以上になります。可能なら時期をずらすだけで十万円単位の節約になります。 また、時間は指定しない「フリー便」にすると安くなりますが、トラックが来るのが夜(20時とか)になるリスクもあります。近所迷惑にならないか考慮が必要です。


典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴

「ダンボールをもらって契約成立」

見積もりの時に「とりあえずダンボール置いていきますね」と言われ、受け取ってしまう人がいます。 これを受け取ると、実質的に契約したことになります。もし後でキャンセルする場合、ダンボール代(通常より高い定価)や返送料を請求され、キャンセル料代わり取られます。契約書にサインするまで、モノは一切受け取ってはいけません。

「追加料金」の発生

見積もりに載っていない荷物(自転車、観葉植物、分解できない家具など)が当日になって出てくると、追加料金を取られるか、「契約外なので運べません」と置いていかれます。 見積もり時は、押し入れの中やベランダの荷物も含め、全てを見せることが重要です。


最短の手順:後悔しないためのロードマップ

1. 不要品処分

見積もりの前に、粗大ゴミを捨てて荷物を減らします。荷物量が減り、トラックのサイズが小さくなれば(3トン→2トンなど)、料金はガクンと下がります。

2. 直接連絡またはSUUMO

電話攻撃が嫌なら、リクルートの「SUUMO引越し見積もり」を使います。ここは電話番号の入力が任意なので、メールだけで概算を知ることができます。 あるいは、Googleマップで近くの営業所を探し、大手3社に直接電話して訪問見積もりを予約します。

3. お断り連絡

本命の会社と契約したら、すぐに他の業者に「他で安く決まりました」と断りの連絡を入れます。これをしないと、まだ営業の電話がかかってきます。


リンク集

  • SUUMO引越し見積もり
    電話番号入力なしで見積もり依頼ができる貴重なサイト。

  • 引越し侍
    一括見積もりの最大手。相場を知るには良いが、電話攻撃への覚悟が必要。