外部物置|「置くだけ」では台風で飛ぶ。タイヤとスノボの避難所
Tue Dec 23 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
外部物置は「家の外にあるクローゼット」である。
家の中に置きたくないもの。 スタッドレスタイヤ、泥だらけのキャンプ用品、子供の自転車、高圧洗浄機、灯油タンク。これらを収納するために、庭の片隅に置かれる外部物置。 ただの「鉄の箱」に見えますが、選び方と設置方法を間違えると、強風時の凶器になり、中の大切な荷物をサビさせる原因になります。
結論:ホームセンターで買って自分で置こうとするな。転倒防止工事(アンカー工事)をしないと、台風で飛んで隣の車を破壊する。サイズは「タイヤ4本」が入るかどうかが基準。
物置は意外と軽いです。中身が入っていても、強風を受けると簡単に倒れたり、滑ったりします。プロによる固定工事は必須です。
判断基準:そこに「何」を入れ、「どう」固定するか?
1. サイズ選び:タイヤが入るか
- 奥行き :車のタイヤ4本を平積み、または縦積みできるかが重要です。軽自動車のタイヤなら小さくても入りますが、ミニバンやSUVのタイヤは大きいです。奥行き75cm以上あると安心です。
- 高さ :スキー板、スノーボード、釣り竿、ゴルフバッグなど、長尺物を立てて入れるなら「ハイルーフ」タイプを選ぶべきです。標準高だとつっかえます。
2. 設置と固定:アンカー工事は義務
- アンカー工事 :地面がコンクリートならボルトで、土なら四隅にコンクリートブロックを埋め込んでモルタルで固めます。これをケチってブロックの上に置くだけにすると、台風の日に物置が飛んでいき、隣家の車や窓ガラスを割る大惨事になります。損害賠償リスクを避けるためにも、必ず工事を依頼してください。
- 湿気対策 :地面からの湿気で、中の金属製品(キャンプ用品など)が錆びることがあります。通気口のあるモデルを選び、床にはスノコを敷いて空気の層を作ってください。
3. 耐久性と素材
- サビ :スチール製はいつか錆びます。特に海沿いの地域なら、サビに強いガルバリウム鋼板製や、樹脂製(ケターやライフタイムなど)を選ぶのが賢明です。
典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴
- 「安物を買って錆びる」
ホームセンターのPB商品や格安物置は、塗装が薄く、数年で錆びて穴が空きます。イナバ、ヨド、タクボの「国産3大メーカー」は、鋼板の厚みと塗装の質が段違いです。「100人乗っても大丈夫」は伊達ではありません。
- 「裏にゴミが溜まる」
ブロック塀との隙間をギリギリ(10cmなど)にして設置すると、落ち葉が溜まっても掃除できず、湿気がこもって裏側から腐食したり、虫の巣窟になったりします。
最短の手順:後悔しないためのロードマップ
- 収納物リストと採寸 タイヤの直径、自転車の長さなどを測り、必要な床面積と高さを計算します。
- 設置場所の確認 隣地境界から50cm程度離せるか、給湯器の排気口を塞がないか、家の窓にかからないかを確認します。
- プロに依頼 外構工事と一緒に依頼するのが最も安く済みます。後付けの場合でも、ホームセンターの施工サービスなどを利用し、必ずアンカー工事を行ってください。