ペンダントライト|「おしゃれ」の代償は「暗さ」と「頭上の障害物」
Tue Dec 23 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
ペンダントライトは「空間のアクセント」だが、「視界のノイズ」にもなる。
カフェのような雰囲気を作るペンダントライト。しかし、それは「演出的」な照明であり、「実用的」な照明ではありません。部屋全体を明るくするシーリングライトとは役割が違います。
結論:ダイニングテーブルの真上に吊るすなら、テーブルの位置をミリ単位で固定する必要がある。少しでもテーブルを動かすと、照明と中心がズレて非常にダサい。また、シェード(傘)にホコリが溜まりやすく、掃除が面倒。
判断基準:その照明は「生活」を邪魔しないか?
1. 位置と高さ
- 頭をぶつける :立って作業する時や、テーブルを拭く時に、頭にゴツンと当たります。
- 位置固定の罠 :天井の配線器具(引掛シーリング)の真下にしか吊るせません。テーブルの位置を変えたり、買い替えたりした時に、照明の位置が合わなくなります。「ダクトレール」を導入して、位置を調整できるようにするのが必須です。
2. 明るさ(暗さ)
- 手元しか明るくない :光が広がらないタイプが多く、部屋全体が薄暗くなります。ダウンライトなど他の照明との併用(多灯分散照明)が前提です。これ単体でリビングを照らそうとすると失敗します。
3. 掃除のしやすさ
- ホコリ :ガラスや金属のシェードの上にホコリが積もります。目線の高さにあるので、ホコリがよく見えます。
- ガラスの指紋 :電球交換や掃除のたびに指紋がつき、拭き取るのが大変です。
典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴
- 「コードが長すぎる」
海外製のライトなどはコードが長く、調整して余ったコードをカップの中に隠すのが難しく、見た目が汚くなる。コードリールを使うと生活感が出る。
- 「電球色が濃すぎる」
雰囲気を重視しすぎてオレンジ色の強い電球を選ぶと、肉の色が生っぽく見えたり、野菜の色が悪く見えたりして、食事が美味しくなさそうに見える。ダイニングには「温白色」が無難。
最短の手順:後悔しないためのロードマップ
- ダクトレール化 天井に直付けせず、簡易取付式のダクトレールを設置します。これで照明の位置を左右に動かせるようになります。
- グレア(眩しさ)確認 座った時に電球が直接目に入らない高さ(テーブルから60〜80cm)に調整します。
- 調光機能 食事の時は明るく、お酒を飲む時は暗くできるよう、調光対応の電球(スマート電球など)を入れます。