サウンドバー|「テレビの音が聞こえにくい」を解決するが、低音が響きすぎて近所迷惑
2025-12-25 14:43
サウンドバーは「音の厚み」を増すが、「言葉」を明瞭にする魔法ではない。
薄型テレビのスピーカーは貧弱なので、サウンドバーで強化するのは理にかなっています。しかし、「ニュースの声を聞き取りやすくしたい」という目的で買うと失敗します。サウンドバーは基本的に「映画や音楽の臨場感(低音・広がり)」を重視してチューニングされており、人の声が埋もれてしまう製品も多いからです。
結論:2〜3万円の安物を買うなら、テレビの設定で「クリアボイス」をONにする方がマシ。映画の迫力(重低音)を求めると、サブウーファーの振動で階下や隣人から壁ドンされる。集合住宅での導入は慎重に。
判断基準:欲しいのは「迫力」か「明瞭さ」か?
1. 音のバランス
- ドンシャリ :低音(ドンドン)と高音(シャリシャリ)が強調され、中音域(人の声)が聞こえにくいモデルがあります。
- センタースピーカー :セリフをハッキリ聞きたいなら、「センタースピーカー(3ch以上)」が独立して搭載されているモデルを選ぶべきです。2ch(左右のみ)だと声がボヤけます。
2. 設置場所
- 画面被り :テレビの足が低いと、サウンドバーが画面の下端を隠してしまい、リモコンの受光部も塞いでしまいます。テレビのサイズとスタンドの高さを測る必要があります。
3. サブウーファー
- 振動 :別体のサブウーファーは強烈な振動を出します。マンションやアパートでは、夜間に使うと騒音トラブル確実です。サブウーファー内蔵型(ワンボディ)の方が無難です。
典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴
- 「音ズレ(遅延)」
Bluetoothで接続すると音が遅れて口の動きと合わない。必ずHDMI(ARC/eARC)ケーブルで接続すること。
- 「Dolby Atmosの効果」
天井に反射させて立体音響を作る機能は、天井の高さや形状に依存するため、期待しすぎると「あれ?」となる。
最短の手順:後悔しないためのロードマップ
- 目的の明確化 「声を聞きたい」なら手元スピーカー(ミライスピーカー等)、「映画を楽しみたい」ならサウンドバーと使い分けます。
- HDMI接続 テレビに「HDMI (ARC)」端子があるか確認します。光デジタル接続だとテレビのリモコンで音量調整できないことがあります。