サンルーム|「洗濯物が乾く夢」は「灼熱地獄」で終わる
Tue Dec 23 2025 00:00:00 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
サンルームは「温室」である。「部屋」だと思ってはいけない。
「雨の日でも洗濯物が干せる」「冬はポカポカの日向ぼっこ」。カタログの写真は素敵ですが、現実はそんなに甘くありません。 ガラス張りの空間は、外気の影響をモロに受けます。
結論:夏は50度を超えてサウナになり、冬は結露でビショビショになる。「洗濯物を干す場所」として期待しすぎると痛い目を見る。どうしてもつけるなら、天井に「内部日除け」は必須。そして、増築扱いになり固定資産税が上がるリスクも覚悟すべき。
判断基準:そこは「屋外」か「屋内」か?
1. 温熱環境:人間は住めない
- 夏 :直射日光で室温は異常に上がります。サウナ状態です。リビングと繋げてドアを開けっ放しにすると、リビングのエアコンが全く効かなくなります。
- 冬 :夜は外と同じくらい寒くなります。ガラス面が多いので、猛烈に結露し、カーテンや洗濯物にカビが生えます。
2. 気密性:虫と雨
- テラス囲い :ホームセンターで安く売っているのは「テラス囲い」です。これは気密性が低く、隙間だらけです。大雨の日には隙間から雨水が入りますし、虫も入ってきます。
- ガーデンルーム :LIXILの「暖蘭物語」のような高級品(ガーデンルーム)は気密性が高いですが、数百万円します。予算と相談です。
3. 法的リスク:税金がかかる
三方を壁・ガラスで囲み、屋根があり、定着性があるものは「建物」とみなされ、 固定資産税の課税対象 になります。 また、建ぺい率ギリギリで家を建てている場合、サンルームをつけると建ぺい率オーバーで 違法建築 になります。将来家を売る時に問題になります。
典型的な失敗:初心者がハマる落とし穴
「雨音がうるさい」
サンルームの屋根(ポリカーボネート)は、薄い板です。 雨が降ると「バラバラバラ!!」と凄まじい音がします。寝室の近くに設置すると、うるさくて眠れません。防音性はないと思ってください。
「掃除ができない」
屋根の上には埃や落ち葉が積もり、鳥のフンが落ちます。ガラスの外側も雨だれで汚れます。 しかし、屋根に乗ることはできませんし、外側から拭くのも困難です。設置して数年で、薄汚れた開かずの間になります。
最短の手順:後悔しないためのロードマップ
1. 目的の明確化
もし目的が「洗濯物干し」だけなら、サンルームをつけるお金(数十万〜百万)で、 高性能なガス衣類乾燥機(乾太くん) を導入するか、浴室乾燥機をつけた方が、天候に関係なく確実に乾きます。
2. 日除けオプション
それでも設置するなら、天井カーテン(内部日除け)は絶対につけてください。オプション費用がかかりますが、これがないと夏は灼熱地獄で、洗濯物が色褪せたり、プラスチックハンガーが溶けたりします。
3. 床の仕様
リビングと同じ高さにする(フローリング仕様)と段差がなく便利ですが、濡れると腐るリスクがあります。 掃除のしやすさを考えるなら、一段下がった「土間コンクリート」や「タイルデッキ」仕様にして、靴で出入りする空間にする方が実用的です。
リンク集
LIXIL:ガーデンルーム
「ココマ」「ジーマ」「暖蘭物語」など、ラインナップの違いがわかる。YKK AP:ソラリア
テラス囲いの定番商品。